後ろ向きにしかなれない時の話。
何をしても、何を考えても、どうにも、ずるずると、ずぶずぶと、気持ちが落ち込んで浮かび上がれないことがある。まさに今がそれだ。
そんな時は多分、ぼーっと、感動モノのアニメでも映画でも見て、ひたすら泣いてすっきりするのが正解である気がするのだけど、案外それも簡単なことではない。
そういう気分の時は何を見ても、どこか全部他人事で(いや、確かにそもそも、アニメや映画は全て他人事なのだけど)頭に入らないことも多いからだ。
後、単純に、気分が下降している時は大抵、何かを始める前からもう既に気持ちが疲れているので、あまり長い時間、同じ作品を見る集中力すら無かったりもする。
ならどうするか。
わからない。ので、とりあえず、食べたいものと、やってみたいことを箇条書きにしてみることにした。
まだ自分に、多かれ少なかれ願望があることを自覚したなら、僅かながら前を向けるような気がしたからだ。
まだ気持ちは浮いてこない。
それでも、何をしていても落ち着かなかったさっきまでとは変わって、ほんの少し、眠れそうな気もし始めたので、これはこれで間違ってはいなかったのだと思う。
もう少し、もう少しだけ、この世界にもまだ、したいことがあることを忘れないように、ペンを走らせてから、今日は眠ることにしよう。
明日はなにか、良いことがありますように。